⑩【手術後3日目】もう限界だった・・・
3日目。
05:30、昨日同様朝一で根元の痛みで起床。
精神統一で息子を鎮め、二度寝。
この日は仕事だ。
いつもより1時間早く起き、シャワーに入る。
浴槽を利用し、両足と腹で上半身を支え、両手をフリーにして頭を洗う。
いつも10分のところ、30分ほどかけて髭剃りまで終わらした。
仕事中極力トイレに行きたくなかったので朝のうちに踏ん張るも、うんこは出ず。
嫌な予感を感じつつ、電車で会社へ向かった。
心配してた営業車の運転。
思いのほかリクライニングがいい仕事をして、後ろ目に倒すことで、息子への負担は最小限に抑えることができた。
昼飯も平らげたところで、ギュルっと来る。
マジか・・・・
イオンモールのトイレに掛け込む。
トイレは幸い私一人。コップも無いため、まずは立ちション便器で尿だけ済まそうと思ったが、昨日の出来事がフラッシュバック。
尿出してる間にうんこ出ちゃうリスクは避けなければならないので一旦個室へ。
座って踏ん張ると案の定バカ息子からピュルッ!
クソが!!!と思いつつティッシュに吸わせる。いい加減もうこのトイレが地獄過ぎる。
何とか被害を最小限に抑えて退散。
仕事はやはり動き回るのはキツいので、最小限に抑えて早めに帰宅。
私はもう限界だった。
腹のかゆみ、包帯の汚れ、包帯の臭い、トイレの悲劇。
「本当なら」包帯を取って良いのは明日の朝だ。
だがもう腹部から漂う悪臭や、無意識に尿を吹き出す息子にもう耐えられなかった。
「もう包帯取る!!!」
嫁にそう宣言して風呂場に行き、ビリビリとテーピングを剥がす。
痛いくらいに強力なテーピングで、腰回りには糊がベッタリ残る。
そしてここでも悲劇。
ブラジリアンワックス並みにチン毛を持ってかれるのだ。
ひと思いにベリィ!っといければ痛みも一瞬で済むが、サオに直結しているテーピングをひと思いにいくわけにはいかない。
慎重に慎重に剥がしていく。同時にチン毛もプチンプチンと抜けていく痛みに耐えながら。
ヘソ下の強力なチン毛達は抜けずに済んだが、糊がベッタリ。落ちるのかこれ?
なんとかテーピングとサオの根本も外すことができ、残りはサオに巻かれている一番汚い包帯のみ。
剥がそうとすると固着しており、中々外れず。かといって力を入れるとサオに激痛。
涙目になりながらゆっくり、本当にゆっくり外していく。
5~6本の包帯を取り、感じるに最後の1枚。
ここが超難関だった。
包茎手術した際の縫合個所からの血と包帯がダイレクトに固着してるのだ。
カリの裏側。
ちょっと包帯を引っ張るだけでも超痛い。
お湯で血を溶かして外す作戦。
水を掛けたら沁みるだろうか・・・と指先に一滴、ぴちょんとカリに落とす。
感じない。
もうちょっと垂らす。
感じない!!
いける!!!!
シャワーをゆっくり当てながらやっと最後の包帯を外すことができた。
若干出血したが、すぐに止まってくれた。
そしてここでやっと自分の息子と対面。
包帯で締め付けられていた分、カリの形とか変わっているが、見事に大人チンコになっていた。
サイズはそれでも小さいほうであるが、銭湯で見られても平常心でいられる見た目になっていた。
そして問題はこの糊だ。
ベッタリとくっついており、こすっても当然落ちない。
ボディーソープをつけつつ爪を立ててこすったり、アカスリ手袋でゴシゴシしたり、30分以上足の付け根と腰についた糊を落としてた。
問題は毛についた糊だが、これはもうどうしようもない。
パイパンにした。
これから長径手術を受けようと思っている人がいたら絶対にパイパンにした状態で受けましょう。剥がすときの痛みも軽減されますし、糊の処理も楽だと思います。
そんなこんなで1時間くらい風呂場でゴシゴシ汚れを落としていたか。
擦った赤みと、テーピングのかぶれで腹回りは真っ赤になってた。
そして処方された塗り薬を縫合個所に塗り、包帯を巻きなおした。
気持ちキツめに。でも最初に病院で巻かれたよりは緩めに。
付け根の縫合も薬塗って、こっちは絆創膏をぺたり。
すべての工程が終了した。
もうめちゃくちゃスッキリした。
テーピングのストレスも、あの汚れからも解放されてマジでテンション上がった。
何よりチンコがちゃんと下を向いてるので、トイレでの悲劇をもう味わうことは無いのが一番うれしい。
手術して今日までが本当に地獄であったが、今日からはそこまで気を使った生活をしなくてよさそう。
むき出しの亀頭がパンツに擦れて痛い問題はどのくらいで解消されるのだろうか。
根元のツッパリ感は足を大きく曲げると感じる。いずれ馴染むと言ってたので経過を見ていきたい。
取り合えず山場は超えたのだ。
つづく