⑦【手術後当日】トイレでの悲劇
漏れそう~~~!とかはこの時もまったく無いが、普段快尿快便な私。
ひねり出すつもりでトイレへ。
私は家では絶対に立ちションはしない。
外ではトイレに誰も居なければ立ちションするが、そうでなければ個室に入って尿をする。
嫌な予感を感じつつパンツを下す。
腹に90度に固定された息子。
便器にゆっくり座ってみる。
尿道が完全に真上を向いている。
まっすぐ立つと90度に固定されているので、足を曲げると曲げただけ上を向く。
このまま踏ん張ったらどうなるかはバカでもわかる。
座りながらそっと指で息子を下に向けようと押してみるも、その固定っぷりから全然無理だと悟る。
どうしよう・・・
立ちションしかないか・・・・
立ち上がり、90度の息子を割と限界の75度くらいまで下げ、便器にロックオン。
そして膀胱に力を入れる。
ジョォ~~~と膀胱から尿道へ勢いよく送られる尿の感覚。
が、しかし!!
尿が出ない!!
まんじ「!?!?!?!?」
水風船、いやサオ風船に尿が溜まっていくのがダイレクトに伝わり焦る。
ヤバイヤバイ!と膀胱をキュ!と締め尿をストップ。
腹と息子に激痛・・・・・・
なぜ出ないんだ・・・・
だが、一度出始めた尿意を止めることはできず。
サオが破裂するかもしれない恐怖と尿意を我慢している痛みにクラクラしつつも膀胱を緩め尿を送りだす。
すると限界を迎えたサオの先からピィーーーー!と尿が出る。
つま楊枝ほどの細さの尿が勢いよく水鉄砲のように押し出されてきた。
とりあえず出たことに安堵するも、膀胱から送られている尿量に対して出ている尿の量が圧倒的に少ないため、痛みがどんどん増してくる。
さらに最初はまっすぐ飛んでた水鉄砲も尿圧が強すぎるせいか、あらぬ方向へ飛び散る始末。
ヤバイヤバイ!とまた膀胱をキュッ!とストップ。
トイレを汚さないように出来るだけ便器に息子を近づけたいが、膝を床につけると息子が便器にギリギリ届かず、立ち上がると遠すぎるため、膝が床につくギリギリの空気イス状態で尿をひねり出す。
痛みに耐えつつ溜まった尿を絞り出せた…気がする。
感覚が無い弊害がここにもあり、残尿感が感じられないため、出きったかな?と思って体勢を変えると、ピュッ!と出たりするし、パンツを履いた後にジワァと出てしまう。
パンツを変えて嫁に弱音を吐いたところで、生理用品のナプキンを使うことに。
これが中々具合が良く、体勢を変えた時の不意な尿発射に対して大変役立った。
そしておしっこに対してはコップを使うことで概ね解消した。
なぜ初めからコップを使わなかったのかすこぶる後悔したが、検尿みたいにすることで、立ったまましっかり力むことができ、かつ飛び散りも防ぐことができた。
驚いたのが普段気にもしてなかったが、1回のおしっこでコップ4杯分にもなる。
コップが一杯になるたびに尿をストップさせなければならず、相変わらずこれが激痛なので、4杯分の尿が入るデカいコップを用意することは急務である。
とりあえず尿は出せるようになった。
便意はまだない。おしっこでこれだけ大変な思いをしたので、うんこはもっと大変だろう・・・憂鬱になりながらベッドに入るのであった。
つづく